アメリカで唯一、安楽死を認めているオレゴン州の法律に対し、ブッシュ政権が見直しを求めている問題で、連邦最高裁判所が5日、審議を開始しました。
オレゴン州では、末期患者への安楽死のほう助を認める法律が97年から施行されていますが、ブッシュ政権では「自殺目的の薬物投与は違法」との理由から反対の立場を示しています。
「私たちは政府や法律関係者に人の死に立ち入ってほしくありません」(安楽死・賛成派)
「これは医療ではなく逆行するもので、患者に危害を加える行為です」(安楽死・反対派)
アメリカの連邦最高裁では、9人の判事が多数決を下します。このうち、先週、最高裁判所長官に新たに就任したロバーツ氏は、安楽死に関する初日の審議で厳しい意見を述べていますが、現段階で連邦最高裁の判事の意見は、賛否をめぐって拮抗する形となっています。