ソニーなどが開発した次世代DVD規格「ブルーレイ・ディスク(BD)」陣営の米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)は19日、対立している東芝などが開発した規格「HD DVD」と互換性を持たせるための技術を採用するようBD陣営に提案したと発表した。
HPは「利用者のために二つの規格の互換性は最重要」としている。
HPの提案は(1)コピーに関する技術(2)映画についての情報を画面上で検索したりする双方向性についての技術--の2点。
これらの技術はすでにHD陣営が採用を決めている。特に、双方向性についての技術は、HD陣営のソフトウエア最大手マイクロソフトが次世代基本ソフト(OS)「ビスタ」に盛り込む方針。
次世代DVDの規格をめぐっては、HPをはじめ、デル、アップルコンピュータなどパソコン業界がBDを支持。これに対し、マイクロソフトと半導体最大手インテルは逆にHD支持を打ち出したため、規格統一をめぐる動きが混迷するとの見方が広がっている。(ニューヨーク共同)