フジテレビの村上光一社長は25日の会見で、日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナーから、フジサンケイグループがプロ野球の横浜、ヤクルト両球団の株を保有している状態を解消するよう求められたことを明らかにした。そのうえで村上社長は「放映権の問題で、(両球団の株を)持っていた方が野球を盛り上げる気になる。協約にも違反しない」と述べ、手放す意思はないことを明らかにした。
同グループは、ニッポン放送が横浜球団の株を30.8%、親会社のフジテレビがヤクルト球団の株を20.0%保有している。関係者によると、根来氏は21日にフジ本社を訪れ、村上社長に要望書を手渡した。
NPBの長谷川事務局長は、この件について「(来月1日の)実行委員会に報告する前に、内容を話すことは出来ない」と話した。