西武からフリーエージェント(FA)宣言した豊田清投手(34)の巨人入団が27日、決まった。東京都内のホテルで、巨人と2回目の交渉を行い、2年契約で来季の年俸2億3000万円(金額は推定)でサインした。背番号は西武の時と同じ「20」。巨人の今オフのFA補強は、中日から獲得した野口茂樹投手(31)続いて2人目。
入団会見には原監督も同席。移籍を決断した理由について、豊田は「成長するには西武という安住の地より、重圧のかかるチームでプレーした方がいいと思った」と話した。
豊田は02、03年に最優秀救援投手賞を獲得した抑えのエース。右ひじ痛や腰痛の影響で今季3勝1敗19セーブ、防御率3.97に終わるなどここ2年は十分な働きができなかったが、「体については僕なりに精進してきた。自信を持っている」と強調。「抑えは誰にも譲るつもりはない」と意気込みを見せた。
原監督は「マウンドにでの集中力、闘争心は素晴らしい」と評価。清武代表は「抑えのスペシャリストは、今オフの補強の大きな柱だった。獲得できてホッとしている」と期待を寄せた。【田中義郎】
毎日新聞 2005年11月27日 19時18分