【ワシントン及川正也】米上院軍事委員会のウォーナー委員長は27日、北朝鮮の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」について「燃料が完全に注入されたかは、はっきりしない」と指摘した。さらに、発射できる状態になるにはいくつかの手順が残っており「なお時間がかかる」と述べ、差し迫った状態ではないとの見方を示した。同委秘密会で米国防総省の情報機関やミサイル防衛局から状況説明を受けた後、記者団に語った。
同委員長は「たとえばミサイルが発射できる状態になるには、衛星写真に写っている(発射台周辺にある)特定の構造物を片付ける必要がある。それには時間がかかるが、まだ行われていない」と指摘。「どんな状況にあるかは正確には言えない」と述べた。
毎日新聞 2006年6月28日 10時21分