サッカー日本代表の次期監督に、Jリーグ1部(J1)・ジェフ千葉監督のイビチャ・オシム氏(65)が就任することが1日、事実上決まった。同日、千葉のキャンプ地である岐阜県飛〓市内で開かれたオシム氏と日本サッカー協会、千葉側による3者会談で合意に達した。ワールドカップ(W杯)ドイツ大会終了直後を目標に契約し、8月から指揮を執る見通し。
会談にはオシム氏と日本協会の田嶋幸三技術委員長(48)、千葉の淀川隆博社長(55)が出席し、午後9時ごろから2時間近くにわたって行われた。代表監督就任に前向きな姿勢を見せていたオシム氏は席上「勇気ある新たな挑戦。代表にとってもクラブにとっても、早くはっきりさせた方が良い」と改めて意欲を表明した。
来年1月末までチーム監督としての契約が残っていることから、難色を示していた千葉側も「本人の意思を尊重したい。『ポスト・ジーコ』の体制を、早く立て直したい協会の気持ちも分かる」(淀川社長)として代表監督就任を容認した。会談後、田嶋委員長は「『日本のために、オシムさんの力が必要だ』という熱い気持ちを前向きに検討してもらえることになった。日本代表のオシム監督としてジェフのサポーターにも応援してほしい」と話した。【仁瓶和弥】
毎日新聞 2006年7月2日 0時33分