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不明朗会計処理:「屋外広告」健保に厚労省が立ち入り検査

作者:高本耕太  来源:mainichi-msn   更新:2006-7-6 13:49:04  点击:  切换到繁體中文

厚生労働省関東信越厚生局は6日、不明朗な会計処理を続けていたとして、健康保険法に基づき「東京屋外広告ディスプレイ健康保険組合」(東京都豊島区)を立ち入り検査した。午前9時半前、同組合の会館ビルに同局の係官約10人が入り、預貯金通帳や帳簿の確認作業に入った。同局は組合が昨年の業務改善命令に従っていないとみており、役員解任や組合解散の命令を検討している。また、元常務理事らの業務上横領事件で、検察審査会が理事全員の取り調べの必要性を指摘するなど、以前から組織ぐるみの不正が疑われていたことも明らかになった。

 元常務理事らは99年4月に組合会の承認を得ずに組合の定期預金口座を解約し、6億円を引き出した容疑で03年6月、警視庁に逮捕された。当初は不起訴処分になったが、東京第2検察審査会は04年10月に不起訴不当とし、東京地検は在宅起訴した。同審査会は「運営・管理がずさんで、理事全員を取り調べるべき」と指摘したが、当時の理事数名は、現在も組合の理事を務めている。

 また、横領事件をめぐる02年9月の民事判決(東京地裁)では、組合の現職事務局職員が「会計処理上の工作を行った」として、同職員の関与を認定しており、関係者は「理事会のチェック機能は働いていない」と話している。【高本耕太】

毎日新聞 2006年7月6日 14時12分


 

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