花王の尾崎元規社長は27日、記者会見し、産業再生機構から花王の傘下入りしたカネボウ化粧品の化粧品事業について、今後5年間でインフラの共同使用や共同配送など業務統合などを進め、100億~150億円のコスト削減効果を見込んでいることを明らかにした。また、花王の「ファインフィット」ブランドなど両社合わせて8ブランドある売り上げ100億円以上のメガブランドを倍増する計画も示した。尾崎社長は「M&A(企業の合併・買収)をグローバルに研究していきたい」と成長戦略を語った。
ホテルなどで扱う高級な化粧品ブランドを取り込み、欧州などで積極的に展開していきたい考え。売り上げ面では、01~05年で年間1~2%程度だった成長率を4~6%に加速することを目標に掲げた。【小原綾子】
毎日新聞 2006年7月27日