葬儀のため不在になった住宅に侵入し現金を盗んだとして、兵庫県警捜査3課などは31日、同県尼崎市杭瀬本町2、無職、片岡秀晃(35)と同市潮江2、同、長山雄(35)の両容疑者を窃盗容疑で逮捕したと発表した。阪神間で今年3~7月、同様の手口で約40件、現金計3300万円などの被害があり、県警は関連を捜査している。
調べでは、2人は7月24日、同県川西市萩原3の無職女性(64)宅に侵入し、たんすから現金11万円を盗んだ疑い。女性は夫(70)を21日に亡くし、24日未明から葬儀の準備などで家を空けていた。2人は同市内の葬儀場の掲示を見て葬儀日程を把握し、女性宅が無人なのを確認して侵入していた。いずれも容疑を認めている。
2人は呉服などの過量販売商法が問題となった「愛染蔵」(大阪市)に勤務していたが、今年3月に同社が自己破産し、解雇された。【近藤大介】
毎日新聞 2006年7月31日