大仏にたまったほこりをはたきなどで払い落す僧たち=奈良市の東大寺で7日午前8時5分、幾島健太郎写す
東大寺(奈良市)の大仏殿で7日、本尊の大仏・盧舎那仏(るしゃなぶつ)=国宝=にたまった1年間のほこりを払う恒例の「お身ぬぐい」が行われた。
午前7時、大仏の魂を抜く法要が営まれた後、ずきんやマスクをした白装束の僧侶や信者ら約200人が、ひざや手のひらによじ登り、ぞうきんやはたき、ほうきで丁寧にほこりを払った。高さ約15メートルの頭部などにも、天井からつるした腰掛け状のゴンドラを使ってはたきをかけると、黒光りするつやを取り戻した。
大仏殿の中は、ほこりが舞い、観光客らはハンカチなどで口を押さえながら作業を見守り、手を合わせていた。