輸入が解禁された米国産牛肉の第1号が7日、成田空港に到着した。米国に本拠を置く量販店「コストコ」の日本法人が発注した5.1トン(342箱)。同社が全箱を開封して特定危険部位の混入がないか確認した後、検疫を受けて市場に流通する。米国産牛肉の上陸は6カ月半ぶり。
牛海綿状脳症(BSE)の発生で03年に停止された米国産牛肉の輸入は昨年12月に再開されたが、今年1月20日に成田空港で特定危険部位の背骨が混入しているのが見つかり再び停止。日米政府が再発防止策を協議し、体制が整ったとして7月27日に輸入を解禁した。当分の間、業者の協力で全箱を確認する。
今後、輸入は徐々に本格化するとみられるが、消費者の不信が強いことから小売店や外食産業は取り扱いに慎重。輸入量が03年の輸入停止前の水準に戻るには時間がかかりそうだ。【位川一郎】
毎日新聞 2006年8月7日