紳士服チェーン2位のAOKIホールディングス(横浜市)から経営統合の提案を受けた九州地場チェーンのフタタ(福岡市)が14日、検討に時間がかかることを理由にAOKI側への回答を遅らせることが分かった。AOKI側は提案書で同日を回答期限日に指定していた。
フタタ創業者の二田義松相談役は同日朝、財務アドバイザーの三井住友銀行による提案の分析結果が一両日中に出る見通しも明らかにした。この分析結果が重要な判断材料となるため、フタタはその結果を待って近く態度を表明するとみられる。
AOKIは今月7日、フタタと同4位のコナカとの業務・資本提携が効果を上げていないとして、株式の公開買い付け(TOB)によりフタタを100%子会社化する提案を発表。これに対し、コナカ側も完全子会社化も視野に入れた資本・業務提携案を申し入れていた。フタタの二田孝文社長は、11日に青木拡憲社長らAOKI幹部と、12日には湖中謙介社長らコナカ幹部と会談し、今後の方策について検討を進めている。【桐山友一】
毎日新聞 2006年8月14日