米中部ケンタッキー州で起きた旅客機墜落事故で、乗客名簿に登載されていた光野哲也さん(34)と妻菜穂子さん(31)の家族らが29日、身元確認などのため現地に向けて成田国際空港を出発した。
哲也さんの父勝也さん(62)と、勤務先の建設機械メーカー、住友建機の役員らが同空港内で記者会見し、勝也さんは「まだまだこれから(身元の)確認に向かうところ。今でも信じたくありません」と、何度も右手のハンカチで目頭を押さえながら話した。
住友建機によると、2人の遺体は他の犠牲者とともに州都フランクフォートに運ばれ、歯型などで現地の医師らが身元確認をしている。哲也さんは96年に入社し、05年2月から同社の現地法人「LBX」に出向中だった。1週間の夏季休暇を利用して、夫妻でカリフォルニア州のヨセミテ公園に向かう予定だったという。【柳澤一男】
毎日新聞 2006年8月29日