英紙フィナンシャル・タイムズなどは30日、ロシアのアルミニウム最大手ロシア・アルミニウム(ルスアル)が、国内の同業スアルとスイスの商社グレンコアのアルミニウム原材料アルミナ部門を買収する計画と報じた。買収規模は総額約300億ドル(約3兆5100億円)で、実現すれば世界最大のアルミ生産企業となる。9月末にも正式発表の予定。金属や天然資源などの戦略分野で影響力拡大を狙うプーチン政権の方針を反映しているとみられる。
同紙によると、ルスアルなど3社は25日に拘束力のない覚書に調印。買収後の新会社は3年以内のロンドン証券取引所への上場が見込まれている。ルスアルは新会社の株式の64.5%を保有する。(共同)
毎日新聞 2006年8月31日