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堀江被告初公判:検察側冒頭陳述=要旨

作者:未知  来源:本站原创   更新:2006-9-4 12:06:12  点击:  切换到繁體中文

 ライブドア前社長、堀江貴文被告に対する検察側冒頭陳述の要旨は次の通り。

 ■ライブドアの概要と急成長の実態

 ライブドア(LD)は創業者で筆頭株主の堀江貴文被告が唯一の代表権を持ち、株式の時価総額増大を至上目標として経営を統括していた。00年4月に東証マザーズ市場に上場し、公表上の売り上げや利益を驚異的な伸び率で増大させたが、実際にはインターネット関連の収益のみで黒字にするのは困難だった。急成長を示す数字は、企業買収の際に、LD新株を投資事業組合(ダミーファンド)に発行して高値売却する仕組みで自社株売却益を利益に計上する粉飾や、株式分割と話題作りで引き上げた株価を背景にしたものだった。

 ■粉飾決算の経緯

 前財務担当取締役の宮内亮治被告らは、堀江被告指示の下、03年10月下旬ころまでに、LDが携帯電話販売会社「クラサワコミュニケーションズ」を株式交換で買収し、交換したLD株をダミーファンドに買い取らせ、その後に売り抜けて売却益をLDの連結売上・連結利益に計上する仕組みを計画した。

 堀江被告は同月下旬、宮内被告らから10億円程度の売却益が見込めるとの報告を受け「そんなもうかっちゃうの。そりゃーすごいねぇ。じゃあ、予算にも乗せなきゃ。上方修正だねぇ。その金額、乗せといて。乗せれるだけ乗せないと。大丈夫だよ。平気だよ」と了承。04年9月期の連結経常利益の予想値を20億円と公表するよう指示した。

 宮内被告らはインターネット関連会社「ウェッブキャッシング・ドットコム」もほぼ同様の仕組みで買収して粉飾しようと堀江被告に提案。約3億5000万円の売却益を見込めると説明された堀江被告は「またもうかっちゃうかもしれないね。そしたら上方修正だね」と指示し、その後、予想値を30億円に上方修正するよう指示した。

 2社の買収に伴うLD株売却で04年3月、29億7000万円の利益を得たが、堀江被告は同年5月20日の取締役会で、予想値が30億円のままであることに強い不満を示し、宮内被告らに50億円に上方修正するよう指示。宮内被告は達成が困難と言ったが、堀江被告は「いいんだよ。強気、強気。ケイツネ50のがかっこいいじゃない。50のが、大台乗ったって感じでいいじゃん」などと強硬に指示した。

 宮内被告らは同年8月下旬、達成には14億~15億円が足りず「キューズ・ネット」と「ロイヤル信販」に対する架空売り上げ計上が必要と提案。堀江被告は「やるしかないだろう。やりきるしかないよね」と指示した。

 一方、堀江被告は同年9月中旬、ライブドアマーケティング(LDM)の同年1~9月期の業績が赤字となる見通しとの報告を受けた。同社幹部に「何これ。こんな数字じゃリリース(公表)できないでしょ。こんなんじゃ、だめだからさ。うちでいくらでも利益付けてやるからさ」「いろいろ言わずに、とにかく早くやれよ。うちのメディアに広告で付ければ簡単にできるだろ。とにかく黒字にしろよ」と言った。さらに同年9月中旬「この前は四半期黒でいいって言ったけど、今度はだめだからさ。ここまで来たら、通期で完全黒字にしてもらうから」と改めて粉飾を指示した。

 難色を示されると立腹し「なんで、なんで。このままじゃリリースできないからさ。どっかから利益付ければ何とかなるでしょ」などと執ように粉飾の実行を指示した。

 ■会計士による粉飾隠ぺいの指導

 公認会計士の小林元、久野太辰両被告は、違法行為に気付かなかったことにして監査報告書に適正意見を付けることにした。小林被告はさらにダミーファンドを加えるよう伝え、堀江被告は了承し、実行を指示した。

 久野被告は04年11月上旬、架空売り上げ計上に気付いたが、小林被告は久野被告を指導。久野被告は前代表取締役の熊谷史人被告に虚偽証拠類の作成を求め、熊谷被告から聞いた堀江被告は「頭痛いなぁ。まあ熊ちゃん、頑張って」と求めに応じるよう指示した。

 堀江被告らは同年9月期の虚偽記載があることを十分認識しながら同年12月27日、有価証券報告書を提出した。

 ■偽計と風説の流布

 堀江被告は04年4月下旬、出版社「マネーライフ」をダミーファンドで買収することを宮内被告から提案され了承。宮内被告は8月下旬、粉飾の仕組みをLDM株にも応用しようと計画。LDMとマネーライフとの株式交換の際、マネーライフの企業価値を過大評価して株式交換比率を1対1とする報告書を作成させ、同報告書が第三者に客観的に作成されたように装い、堀江被告の承認の下、10月25日に虚偽の公表を行った。

 また、株式交換で得るLDM株の株価を維持・上昇させ高値で売却するため、11月12日に経常利益を黒字とする虚偽事実を公表した。さらに宮内被告らは、株式100分割を組み合わせLDM株の売却益を増大させようと計画。堀江被告にメールで仕組みを説明、了承を得て実行を指示された。その後、岡本被告が堀江被告に発覚を恐れちゅうちょしていることを伝えると、堀江被告らは「ファンドをいくつも通しているので発覚の恐れは極めて少ない。大丈夫だからやりましょう」と説得。LDM株16万株を05年2月上旬にスイスで設立したダミー会社名義の証券口座に移管し、8月までに市場で計約9億3000万円で売却した。

毎日新聞 2006年9月4日 


 

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