中学生が漫画喫茶で一晩過ごすのを黙認したとして、神奈川県警藤沢署は20日、同県藤沢市藤沢の漫画喫茶「ホットタイム藤沢店」の32歳と29歳の男性アルバイト従業員(当時)と、同店の運営会社「イエロープロジェクト」(同県海老名市)を、県青少年保護育成条例(深夜営業施設への立ち入り制限)違反容疑で横浜地検に書類送検した。18歳未満の青少年の深夜立ち入りで漫画喫茶が立件されるのは珍しく、同県では初めて。
調べでは、藤沢市に住む市立中3年の男子生徒(14)は、5月23日午後10時ごろから翌日午前6時半ごろまで、店内でインターネットのオンラインゲームをした。従業員2人は、県条例で18歳未満の立ち入りが禁じられている午後11時から翌日午前4時まで中学生を滞在させた疑い。2人は「中学生と分かっていたが注意しなかった」と容疑を認めている。
男子生徒は店を出た後、JR藤沢駅前で中学の男性教諭に見つかり発覚した。【伊藤直孝】
毎日新聞 2006年9月20日