体操男子の冨田洋之(セントラルスポーツ)が17日、日本体操協会の強化合宿を行っている東京・国立スポーツ科学センターで会見。現在の状況について「どの技が使えそうか、いろいろ試している段階。3月には演技構成を固めたい」と語った。
日本男子にとって、演技の難度を示す演技価値点(A得点)の向上が大きな課題。今年から、難度の高い演技を行うとボーナス得点が得られる国内独自ルールも採用される。冨田も「6種目ともボーナスが取れるように練習したい」と意欲。一方で「難しい演技をしても雑にはしたくない。けがや疲労をしない筋力もつけなければ」と、慎重な姿勢も見せた。
世界体操選手権の個人総合で2年続けてメダルを獲得した実績により、今年9月の同選手権(ドイツ)の代表に内定済み。回避が認められている4月の第2次選考会も「出場は五分五分」と言う。具志堅幸司監督は「トップだからこそ、休養も取りながら大事にやってほしい」と期待を寄せた。【石井朗生】
毎日新聞 2007年2月17日 19時38分