三菱UFJフィナンシャル・グループは5日、傘下のインターネット専業、カブドットコム証券に対する出資比率を引き上げ、子会社化すると発表した。インターネットを利用した総合的な金融サービスの強化が目的。
三菱UFJは現在、グループでカブドットコムの株式30・85%を保有している。今回は傘下の三菱東京UFJ銀行が、今月20日から4月18日まで株式の公開買い付け(TOB)を実施。カブドットコム株を議決権ベースで約10%に相当する最大9万4000株まで取得し、グループの出資比率を40%強まで引き上げる。買い付け価格は直近の市場価格より約20%高い1株24万円で、取得総額は225億6000万円。三菱UFJはグループ内からカブドットコムに取締役を派遣し、取締役会の過半数を占める方針。
カブドットコムの6月の株主総会で人事が承認されれば、三菱UFJの連結子会社になる。業務面では、銀行とカブドットコムで銀行代理業契約を結ぶなどして、提携強化を図る。【平地修】
2007年3月6日