中国本土の携帯電話メーカーの寧波波導(バード)と厦新(Amoi)が、台湾で携帯電話販売を開始する。台湾の携帯電話市場では台湾、欧米、日本、韓国の製品に中国本土製品も加わり、新たな業界地図が展開されることとなる。4日付で北京現代商報が伝えた。
この2社の台湾での販売代理権を取得した台湾御立集団の張子柏・董事長によると、台湾当局の規定により、中国本土で生産された携帯電話は台湾で販売することができない。そのため少なくとも当面、波導はマレーシアで、厦新は韓国で製造を行うという。
なお品質面や価格面から、中国本土産の携帯電話は、台湾でも歓迎されるとみられている。特に価格面について張・董事長は、「年間1000万台レベルの生産規模の場合、中国本土で生産すれば、携帯電話のコストは台湾で生産するよりも20%前後低い」と話す。
波導に関しては、携帯電話市場の停滞を背景に2004年の企業戦略を海外進出に定めている。9月までで年間輸出台数目標の200万部という目標を達成し、年末には300万台に到達するとの予測を出した。(編集担当:中村彩)