食品に含まれる放射性セシウムの新たな基準について議論していた厚生労働省の合同部会は、乳児用食品の基準を設けるなど、現在の暫定規制値より厳しい基準を了承しました。

　新たな基準は、食品を「一般食品」「牛乳」「飲料水」「乳児用食品」の４つに分類し、１キログラムあたりの放射性セシウムの基準を、一般食品が１００ベクレル、牛乳と乳児用食品が５０ベクレル、飲料水を１０ベクレルに設定しています。

　この基準について文科省の放射線審議会は、「数値が厳しすぎる」と指摘していましたが、２４日の合同部会では「消費者にとって安心できるもので十分理解される」として新たな基準を了承しました。

　厚生労働省は、４月から新たな基準の運用を開始しますが、米と牛肉は９月末まで、また、大豆は１２月末まで現在の暫定規制値の適用を認めることにしています。（24日11:18）