【台北＝山下和成】台湾の馬英九政権が進めてきた中国を活用する経済成長モデルが揺らいでいる。2014年の対中投資額はピークだった11年の４分の３に減り、中国からの製品受注額も伸び悩む。中国との経済交流で成長を目指してきた馬政権への風当たりも強く、16年初めの総統選挙の争点にもなりそうだ。

台湾の経済部（経済省）によると、14年の対中投資額（認可ベース）は98億ドル（約１兆1700億円）だった。13…