川崎市川崎区港町の多摩川河川敷で中学１年、上村遼太君（13）の遺体が見つかった殺人、死体遺棄事件で、20日早朝の遺体発見前に現場近くの防犯カメラに写った数人は、体格などから少年とみられることが24日、捜査関係者への取材で分かった。

カメラは、その後１人少ない人数で戻ってくる複数の姿を記録、上村君とみられる１人は写っていなかった。上村君は19日夜に自宅で母親と食事をした後に外出、20日午前２時ごろが死亡推定時刻で、川崎署捜査本部は映像の解析を急ぎ、外出後に会った人物の特定を進めている。

上村君が持っていた携帯電話が見つかっていないことも捜査本部への取材で判明。19日夜は携帯を持って自宅を出たとみられ、奪われた可能性もある。

上村君は年上のグループから暴力を受けていたと友人に打ち明け、「殺されるかもしれない」と相談していた。

上村君の死因は首を傷つけられたことによる出血性ショックだった。遺体の近くからは血の付いたカッターナイフの刃や結束バンドが発見されている。〔共同〕