【フランクフルト＝加藤貴行】独医薬・化学大手のバイエルが26日発表した2014年12月期決算は、純利益が前の期比７％増の34億2600万ユーロ（約4590億円）だった。自社開発品が好調な医薬品部門がけん引し、農薬なども堅調。売上高は７％増の98億8800万ユーロと、特殊要因を除くＥＢＩＴＤＡ（利払い・税引き・償却前利益）とあわせ最高を更新した。

あわせて昨年９月に発表した化学品部門の分離・上場計画は16年半ばまでに実行すると表明。ただ同日の会見で、マライン・デッカーズ社長は「（買収の）提案があれば評価しなくてはならない」と、同部門を売却する可能性も示唆した。同時に従業員の雇用なども考慮して決める考えを強調した。