九州旅客鉄道（ＪＲ九州）が完全民営化に一歩近づいた。政府は27日、同社をＪＲ会社法の適用対象から外す改正案を閣議で決めた。法案が成立すれば2016年秋にも東証１部へ上場する予定だ。ＪＲ九州は事業の多角化で収益力を高めたが、鉄道事業は赤字が続き、地元には路線廃止の不安もくすぶる。本業の黒字化と路線の維持という難題を抱えている。

ＪＲ九州は1987年の発足時から自動車販売やリース業など失敗を重ねなが…