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菱田春草のびょうぶ絵発見 未完成の「雨中美人」

作者:佚名 文章来源:nikkei.com 点击数 更新时间:2015/3/5 15:49:38 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

国指定重要文化財「落葉」「黒き猫」などを描いた明治時代の代表的な日本画家で、長野県飯田市出身の菱田春草(1874~1911年)による未完成のびょうぶ絵「雨中美人」が見つかったと、飯田市が5日までに発表した。市美術博物館が21日から開く特別展で展示する。


同館の槙村洋介学芸員によると、春草が1910年の第4回文部省美術展覧会に出品しようと制作に取りかかったが中断した作品で、下絵の一部は以前から知られていた。「春草は風景や動植物を描いた印象が強い。人物画の全体像が分かる貴重な発見だ」と評価している。


六つ折りのびょうぶが左右に並ぶ「六曲一双」の作品で、絵は計12枚。いずれもびょうぶから剥がされた状態で見つかった。縦165センチで、12枚全てをつなげた横幅は733センチ。和傘を差した6人の人物が墨や鉛筆で描かれ、うち1人には色も付けられている。


特別展の開催に向け、東京都内で暮らす春草の孫が自宅を整理していて発見した。


春草は「雨中美人」の制作中断後、約5日間で「黒き猫」を描き上げ、展覧会に出品したという。〔共同〕


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