日経リサーチなど６社と日本世論調査協会は10日、携帯電話にかける世論調査の実験結果を発表した。家庭用の固定電話にかける現在の方式では集めにくい20～30歳代の回答が多く得られ、国勢調査に基づく実際の年代構成に近づいたが、70歳以上は実際の構成比より低かった。男女比は２対１と偏った。内閣支持率などの回答の傾向は現行方式と大差がなかった。

同社などは課題は残っているものの、実用の可能性はあるとみている。

実験はほかに朝日新聞社、ＮＨＫ、共同通信社、毎日新聞社、読売新聞社が参加。昨年９、10月の２回、コンピューターで無作為に作った電話番号にかける乱数番号（ＲＤＤ）方式で実施した。携帯電話が普及し、固定電話を持たない人が増えていることを踏まえた。