日本生命保険は20日、2015～17年度の中期経営計画を正式に発表した。女性や若者を取り込むためアクサ生命保険と共同開発した医療保険や、生前給付に力点を置いた新しい保険を投入する。３年以内に国内の新契約で首位の座を確立する。今後10年で海外保険会社のＭ＆Ａ（合併・買収）などに１兆～1.5兆円を投じる方針も明らかにした。

日生がアクサと開発したのは、持病がある人でも入りやすい医療保険。アクサが引き受ける保険を日生の営業職員などが売る予定だ。死亡保障を抑える代わりに、病気をした後に手厚い給付を受けられる保険も４月に売り出す。女性や単身者などの多様な需要に対応する。

成長戦略では海外保険や資産運用などグループ事業を伸ばす方向性を示した。現在100億円の純利益を10年で1000億円にするため、これまでよりも踏み込んだ投資を検討する。