日本郵政の西室泰三社長は１日、新たな中期経営計画の発表に関する記者会見で、今秋の実現を目指す株式上場を巡り「きのう東証へ予備申請した」と明らかにした。「上場に対する最終的な決意を表明した」と述べ、今後の段取りとして「次は本申請することになる」との見通しを示した。日本郵政は傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険とともに今秋の株式上場を目指している。

１日から日本郵政傘下のゆうちょ銀行の社長を兼務していることについて「本申請までに（ゆうちょ銀社長との）兼務は解消する」とも説明した。同時上場にあたり、３月の会見で西室社長は、ゆうちょ銀の社長兼務の継続は「コーポレートガバナンス（企業統治）からみて疑義がある」との見方を示していた。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕