【ローザンヌ＝久門武史】イラン核問題の包括解決を目指す米欧など６カ国とイランは、枠組み合意の期限を延長した１日に結論が出ず、２日もスイス西部ローザンヌで協議を続ける。米国務省のハーフ報道官代行は１日夜、なお合意に達しておらず、ケリー米国務長官が少なくとも２日午前（日本時間同日夜）まで交渉にとどまると明らかにした。

双方は１日、６月末までの最終合意に向け、これまでの一致点をまとめる文書案の調整を進めた。しかしイランが「制裁解除なしに合意を得るのは不可能だ」（アラグチ外務次官）と改めて主張するなど議論が収束せず、難航している。