ＤｅＮＡの高田繁ゼネラルマネジャー（ＧＭ）は２日、けがを理由にキューバにとどまり来日のめどが立っていないユリエスキ・グリエル内野手（30）に、契約解除を通告したことを明らかにした。同日、自由契約選手として公示された。

Ｙ・グリエルはキューバ国内リーグに参加した後、３月末にチームに合流する予定だったが、右太もも裏を痛めたとして来日が遅れていた。高田ＧＭによると、完治してから来日するという意思は示したものの、時期の見通しが立たず、けがの状況も判然としないため、契約解除を決めたという。

Ｙ・グリエルは昨季、キューバ政府が選手の海外移籍を解禁したことを受けてＤｅＮＡに入団。62試合で打率３割５厘、11本塁打をマークした。

また、左手首を痛めたとして来日が遅れている弟のルルデス・グリエル・ジュニア内野手（21）については、来季までの２年契約を結んでいることから、コミッショナーの許可を得て復帰するまでは他球団でプレーできない制限選手として公示された。東日本大震災や東京電力福島第１原発事故の影響で帰国した選手が制限選手として公示された例はあるが、今回のようなケースは初めて。〔共同〕