楽天と日本郵政グループの日本郵便は６日、インターネット通販の受け取り用ロッカーの運用を９日から始めると発表した。まず都内25カ所の郵便局に「ゆうパック」受け取り用のロッカーを設置。楽天のネット通販「楽天市場」で商品を購入した際に郵便局で商品を受け取れるようになる。

会見する楽天の三木谷浩史社長（左）と日本郵便の高橋亨社長

楽天の三木谷浩史社長は東京都内で開いた記者会見で「多様化する受け取りニーズに対応し、電子商取引（ＥＣ）の普及につなげていきたい」と述べた。当初は楽天市場に出店する約300店舗での買い物で利用できる。今後利用店舗は拡大する。

ロッカーを使った配送料は自宅に届ける場合と同じ。利用者は荷物がロッカーに届くとメールで送られてくるパスワードを使ってロッカーを開けられる。保管期限は３日間。

楽天は年内にも独自のロッカーを鉄道の駅や大学など全国約50カ所に設置する方針だ。帰宅時など自らの予定に合わせ、都合のよい郵便局や駅などで商品を受け取れるようになる。事業者側も不在時の再配送が減り、運送費を抑えられるなどの利点がある。