日本郵政グループの日本郵便の大規模物流拠点である「メガ物流局」が15日、埼玉県和光市で始動した。同社は2018年度までにメガ物流局を20局に増やす方針を掲げる。大型拠点に仕分け作業などを集約することで効率化し、宅配便「ゆうパック」事業の黒字化につなげる考えだ。

同日開業したのは都内向けを中心とした荷物の集荷拠点。郵便とゆうパックに加え、企業から物流業務を一括受託するサービスの専用スペースを初めて設けた。高橋亨社長は「事務なども含めて任せていただける仕事を開拓したい」と受託に意欲を述べた。

新拠点は５月から本格的にゆうパックの取り扱いをはじめ、８月から郵便も稼働する。日本郵便は首都圏以外に北海道や静岡、新潟、山口で同様の拠点を建設する準備を進めている。

14年度のゆうパック取扱数は４億8900万個と前年度比12％増え、当初想定を上回った。ただ荷物の取扱数は増えたものの人件費などもかさみ、事業の黒字化は16年度になるとしている。