【北京＝大越匡洋】中国景気の減速が一段と鮮明になった。今年１～３月の実質国内総生産（ＧＤＰ）成長率は7.0％と伸び率が昨年10～12月から0.3ポイント鈍り、６年ぶりの低い水準となった。住宅販売の不振が景気全体の足を引っ張る構図に拍車がかかった。一段の景気下支え策が避けられない情勢で、習近平指導部が「新常態（ニューノーマル）」と呼ぶ安定成長路線は前途多難だ。

「この１年、売掛金の回収に追われる毎…