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[FT]中国、過剰備蓄で穀物価格に影響する恐れ |
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| 作者:佚名 文章来源:nikkei.com 点击数 更新时间:2015/4/21 9:10:21 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 | ||
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中国の国営中央テレビ(CCTV)は、これまでタブーとされてきた、国有倉庫に大量に備蓄されている低品質の穀物についての話題を取り上げた。中国が、大量に備蓄する農作物の品質が劣化している可能性を公式に認めた初めての事例の一つだ。
棚田で作業する農民(貴州省従江県)=ロイター CCTVが極秘取材で撮影し、週末に放映した「穀物倉庫のなかのネズミ」と題されたリポート映像は、中国東北部の国有倉庫で複数の役人が、生産時期が古い穀物や質の悪い穀物を安値で買い取り生産されたばかりの穀物を公定価格で買っているように見せかける書類を提出、古い在庫を処分している様子を紹介している。穀物価格は政府が補助金を支給し、最低価格を保証している。 このリポート映像で紹介されたコメの在庫は、発芽していたり、変色していたり、カビの臭いがしたりしていた。 「こうしたまやかしが横行すると、穀物の品質を保つのは難しい。これが実態であるなら、そのツケは国民全員が負うことになる」。CCTVのこのリポートはそう結んでいる。 中国が備蓄する穀物は、その実際の品質いかんで、世界の商品(穀物)相場を大きく変動させる可能性がある。利用できない穀物が大量に備蓄されていれば、中国は輸入の急増を余儀なくされ、国際価格が高騰するおそれがある。 だが、穀物備蓄の品質が良好であれば、中国政府は安値で売り備蓄を減らそうとするので、穀物相場は低下する。 ■見直し案は通らず 中国の穀物備蓄は、農家の収入を保証し、穀物生産を奨励する目的で立案された政府の最低価格政策のおかげで、大量に増加している。中国は、推計で、全世界のトウモロコシの備蓄量の約40%を保有していると考えられている。 この公定価格政策は、これまでいくつも見直し案が提案されてきた。だが人民解放軍系組織「新疆生産建設兵団」をはじめ、この政策の恩恵に浴している、政府が支援する団体の反対に遭っている。 今年初めに米国商工会議所が発表したリポートによれば、この価格制度は、穀物備蓄を管理する企業の中国食糧備蓄管理総公司(シノグレイン)にとって“膨大なコスト”になっているという。 中央政府の農政立案者たちは、中国には約14億人の国民に供給する穀物の生産に必要な土地も水も足りないことを認めている。南部の米作地帯を中心に土壌汚染が拡大していることから、中国にとっては労働集約的な農作物を栽培し、大量の水を消費する穀類を輸入したほうがよいことになる。 解決策として、過去数年間で積み上がった過剰備蓄を減らし、毛沢東時代に掲げられた穀物自給政策から徐々に撤退する方法が考えられる。だが備蓄されている穀物の品質が劣化していれば、この方法は実行が困難になるかもしれない。中国のリポーターたちによれば、農家の人々は地元の倉庫会社を脅し、加工業者が引き取らない、発芽した小麦を最低価格で買わせているという。 By Lucy Hornby in Beijing (2015年4月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) (c) The Financial Times Limited 2015. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.
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