【イスラマバード＝共同】アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは22日、同国に駐留する外国部隊やアフガン政府関係者らを標的に攻撃する「春の作戦」を24日に開始すると宣言した。報道機関に声明文を電子メールで送信した。

タリバンは降雪の多い冬の間は活動を弱め、春から秋にかけて特に攻撃を増加させている。同国では中東の過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）も影響力を広げつつあり、テロの激化による一層の治安悪化が懸念される。

北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）主導の国際治安支援部隊（ＩＳＡＦ）は昨年末で戦闘任務を終えたが、タリバンは声明で「（外国部隊が）現在もわれわれの土地を支配している」と主張。即時の完全撤退を要求した上で「ジハード（聖戦）を継続する」と強調した。