【ニューヨーク＝蔭山道子】食品・飲料大手の米ペプシコが23日発表した１～３月期決算は、純利益が前年同期比0.4％増の12億2100万ドル（約1470億円）だった。売上高は３％減の122億1700万ドル。

ドル高が打撃となり欧州事業や南米食品事業の収益が落ち込んだが、北米スナック菓子事業の伸びが不振分を補った。販売管理費などの経費を抑制し、わずかに増益を確保した。売上高と純利益は市場予想を上回った。１株利益は0.81ドル（前年同期は0.79ドル）。

為替変動の影響については、ユーロやロシア、ベネズエラ、メキシコの各通貨に対するドル高が逆風になったと説明した。値上げや費用削減で対応するが、2015年の１年間は為替要因が１株あたり利益を約11％押し下げそうだと予想した。２月時点の予想（同７％の押し下げ）と比べて厳しい見通しを示した。