文部科学省が21日に実施した「全国学力・学習状況調査」（全国学力テスト）で、大阪府内の一部の公立中で生徒が理科の出題範囲を未履修のままテストを受けた問題で、該当する生徒は計18校の2087人にのぼることが23日、府教委などの調べで分かった。

未履修が判明したのは大阪市や堺市、吹田市などの８市町村。中３の学力テストは中２までに学ぶ内容で出題しており、府教委は「計画的に授業を進めていないのは非常に問題で、今後経緯を詳しく聞き取って指導する」（小中学校課）としている。

府は来春の府立高入試から、合否判定に使う内申点を付ける基準に、学力テストの学校別正答率を反映させることを決めている。府は未履修だった生徒に不利益が出ないよう対応する方針だ。