【ワシントン＝共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル（電子版）は４月30日、イラン軍がマーシャル諸島船籍の貨物船をホルムズ海峡で拿捕したことを受け、米海軍の艦船が同海峡で米商船の護衛を始めたと伝えた。

イラン側は、拿捕は船会社との間の金銭問題に関するイランの司法判断を受けた措置だと主張。米軍は、イランによる挑発的な軍事力の誇示とみているという。ホルムズ海峡で緊張が高まる可能性もある。

米国防総省などによると、拿捕された船は30日時点でイラン南部バンダルアバス港沖に停泊。米海軍が動向を注視している。乗組員24人の大半は東欧やアジアの出身という。

米軍は最近、イランがイエメンの武装組織に武器を貨物船で供与しようとしている可能性があるとみて、アラビア海に原子力空母セオドア・ルーズベルトを展開。イランの貨物船がイエメン沖から引き返した経緯がある。