世界文化遺産に登録される見通しとなった「明治日本の産業革命遺産」の構成資産は、九州５県と山口、静岡、岩手の計８県に点在する。日本の世界遺産では例のない広がりだが、政府は「シリアル・ノミネーション（同種遺産の一括推薦）」という方法を選択。１つずつでは普遍的価値を満たさなくとも「全体で１つの産業遺産の集合体として普遍的価値がある」と訴えた。

「非西洋地域での産業国家形成への道程を、時系列に証言してい…