第一生命保険は11日、ベトナムの大手銀行ホーチミン市開発商業銀行（ＨＤバンク）と提携すると発表した。７月以降をめどに現地法人の第一生命ベトナムの保険商品を同行が独占的に販売する。第一生命は2007年に現地生保を買収してベトナムに進出した。保険料収入でベトナム４位の地位にあり、銀行窓販をテコに事業を拡大したい考えだ。

ＨＤバンクはベトナム全土に220支店を展開する。今後10年は第一生命ベトナムの商品だけを販売する。ユニバーサル保険と呼ばれる死亡保障がついた貯蓄型の商品が中心で、日本での窓販のノウハウなども生かす。

第一生命はオーストラリアや米国の保険会社も傘下に持ち、日本、北米、アジア太平洋の３極体制で保険販売を伸ばしている。所得水準が上がるアジアは保険の成長市場。個人代理店での販売が多いが、銀行などにも販売ルートを広げる。