14日午前の東京外国為替市場で円相場は続伸して始まったあと、上値の重い展開となっている。10時時点では１ドル＝119円24～27銭近辺と前日17時時点に比べ58銭の円高・ドル安で推移している。

４月の米小売売上高の弱い結果を受け、円買い・ドル売りが優勢だった前日の海外市場の流れを引き継いで始まった。８時すぎには一時119円11銭近辺まで円高・ドル安が進んだが、その後伸び悩んだ。「急速にドル安が進んだ反動から、ドルの買い戻しが入った」（国内証券）との観測があった。また、「119円台前半では、ドルが割安とみて国内のＦＸ投資家や実需筋からドルの押し目買いが入りやすい」（別の国内証券）との指摘もあった。

10時前の中値決済については、「ドルの需給に偏りはなかった」（国内銀行）との観測が出ていた。

円は対ユーロで３日続落して始まった後、下げ幅を拡大した。10時時点では１ユーロ＝135円33～36銭近辺と同53銭の円安・ユーロ高で推移している。堅調なユーロ圏の経済指標を受け、朝方から円売り・ユーロ買いが優勢だった。円が対ドルで伸び悩んだ流れも、円の対ユーロ相場に波及した。

ユーロは対ドルで３日続伸して始まったあと、もみ合いとなっている。10時時点では１ユーロ＝1.1348～51ドル近辺と同0.0098ドルのユーロ高・ドル安で推移している。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕