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[FT]ロシア企業、ルーブル安と禁輸で息吹き返す

作者:佚名 文章来源:nikkei.com 点击数 更新时间:2015/5/18 18:30:25 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

ロシアは長い間経済苦境に悩まされてきた。そのため、15日に発表された国内総生産(GDP)の下落は同国ではむしろ朗報と見なされた。


連邦統計庁が発表した2015年1~3月期のGDPは1.9%の下落にとどまった。これは一部のアナリストの悲惨な予測よりもかなり下落幅が小さかった。


エコノミストの大半は、救いとなっている要因はそもそも苦境の発端となったロシア通貨ルーブルだという見方で一致している。


100ルーブル紙幣で支払う=ロイター


 


100ルーブル紙幣で支払う=ロイター


ルーブルは13年半ば以降は下落基調で、12月の急落後は対ドルで価値がほとんど半分になった。


これにより輸入品の価格がさらに高くなったものの、停滞したロシアの工業部門がこれによって息を吹き返した。


■消費者、輸入品よりも国内製品へ


ルーブル建てのコストが下がったことで、消費者や企業は場合よっては輸入品よりも国内製品を買うようになった。これは輸入代替と呼ばれるプロセスだ。


ドイツの化学品メーカーであるランクセスのロシア部門の幹部は「ロシアの産業にルネサンスが起きている。長い間待ちに待ったルネサンスだ」と述べた。


「ルーブルの下落前、取引先は資金繰りに苦しんでいた。中国やトルコ、韓国の競合他社がそれらの会社の生き残りにとって脅威となっていたが、通貨安で救われた。それ以降、これらの企業の財務状況は回復し、現在はフル稼働している」


マクロ経済データにも一部それが反映されている。小売業の販売額の減少は家計の逼迫を示唆するものだが、工業生産高の減少はそれよりもはるかに緩やかで、2月に1.6%縮小したものの、3月の縮小幅は0.6%と横ばいとなった。


ロシアは欧米が昨年ウクライナでの戦争を巡って広範囲に及ぶ経済制裁を科したことに対抗し、欧米からの農産品や食品の輸入を禁止してから、こうしたことを予告していた。


同国政府は禁輸を国内農業を再生する機会だと宣伝し、また、制裁によって打撃を受けた武器の部品や石油・ガス生産に使用する機器などの他のセクターの輸入代替も推進した。


コンプレッサーや冷却装置を幅広い産業に提供する独GEAレフリジレーションのゼネラルマネジャー、オリバー・チェスコッティ氏は「欧米からの部品の一部を国内の供給元からのものに切り替え始めており、これを顧客に対してはオプションという形で実施している」と言う。





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