政府の総合科学技術・イノベーション会議（議長・安倍晋三首相）は、28日午前に開いた有識者議員との会合で、毎年の科学技術政策の基本方針である「科学技術イノベーション総合戦略案」を示した。年間約4.5兆円で推移する科学技術関係予算を、2016年度予算から自動運転車や農作業の自動化といった重点分野に振り分ける。

同戦略案は６月に閣議決定し、政府の成長戦略に反映する。農業分野では、海外展開を視野に農作物や花など品質を長く保持できる品種の育成技術を開発する方針などを盛り込んだ。