消費者庁の板東久美子長官は３日、定例の記者会見で、日本年金機構の個人情報の漏洩問題に絡み「公的機関を装い『あなたの個人情報を削除する』などと持ちかけて、お金をだまし取ろうとする電話には気をつけてほしい」と注意を呼び掛けた。

同庁によると、昨年７月にベネッセコーポレーションの顧客情報流出が発覚した後、同様の手口による詐欺が増え、各地の消費生活センターへの相談件数が急増したという。国民生活センターも「公的機関が個人情報の削除を電話で持ち掛けることは絶対にない」と注意喚起している。