シャープは液晶パネルや太陽電池を生産する堺工場（堺市）の敷地の一部と千葉・幕張地区の大型ビルを売却する検討に入った。堺は2009年に稼働した世界最大の液晶パネル工場だったが、巨額投資が裏目に出て経営危機を招いた。現在、液晶など主力事業が予想以上に苦戦しており、合計で数百億円規模とみられる不動産の売却で収益の改善につなげる。

堺工場は液晶で世界首位を狙ったシャープの象徴的な生産拠点で、敷地は07年…