北海道警手稲署は20日、自宅のアパートで４歳の息子を殴って死なせたとして、傷害致死の容疑で、札幌市手稲区新発寒、自営業、宮北明容疑者（24）を逮捕、21日に送検した。同署によると「いらついて、拳で腹を１回殴った」と容疑を認めているという。

逮捕容疑は、17日午前１時半ごろ、長男の海人ちゃん（４）の腹を殴って出血性ショックで死亡させた疑い。海人ちゃんの目の上や手足には複数のあざがあり、同署は継続的な虐待があった可能性があるとみている。

同署によると、17日午前１時50分ごろ、妻が「息子が息をしていない」と119番。その後、海人ちゃんは搬送先の病院で死亡が確認された。

また、今月１日、海人ちゃんが持病の治療で入院していた病院が市の児童相談所に「体にあざや傷があり、虐待の可能性がある」と通報したが、児相は一時保護などの措置を講じていなかった。

児相が明容疑者や母親と面会した際、「けがは転んだため」との説明を受けたほか、けがが軽く、傷痕も古いとして「虐待は裏付けられない」と判断したという。

児相は「痛ましい結果となり、深刻に受け止めている。今後、児相として対応が正しかったかを検証する」としている。〔共同〕