三菱航空機が開発中の国産ジェット旅客機「ＭＲＪ」の初飛行が11月に延期された。部品などの生産拠点が集積する中部地方では、度重なる延期に落胆が広がる一方、スケジュール変更が比較的小幅にとどまったことから、冷静に受け止める声も多く聞かれた。

「残念だが、我々は万全な状態で飛べるように見守るだけだ」。ＭＲＪ生産に携わる愛知県内の企業の幹部はこう話した。「部品点数が膨大な航空機は、開発途中で課題が見つか…