【モスクワ＝田中孝幸】世界反ドーピング機関（ＷＡＤＡ）の第三者委員会がロシア陸連の組織的なドーピングを認定した問題で、同国のプーチン政権が焦燥感を強めている。来年のリオデジャネイロ夏季五輪の出場停止に至る可能性があるためで、11日にはプーチン大統領が独自の内部調査を指示した。ＷＡＤＡへの協力姿勢も示したが、スポーツに過度な国威発揚を担わせるソ連時代からの政権の体質が変わる兆しはみられない。

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