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仏ロ首脳会談へ 「イスラム国」掃討へ協調なるか

作者:佚名 文章来源:nikkei.com 点击数 更新时间:2015/11/27 9:52:36 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

【モスクワ=古川英治】ロシアのプーチン大統領は26日、フランスのオランド大統領をモスクワに迎えて会談する。パリ同時テロに見舞われたフランスは過激派組織「イスラム国」(IS)掃討で連合を画策し、米欧とロシア間の調整に動いている。ロシアは対テロをテコにウクライナへの軍事介入を巡る孤立からの脱却を狙っており、取引を通じ制裁緩和などの「見返り」を求める可能性がある。


ロシアのプーチン大統領(左)とフランスのオランド大統領の首脳会談では、対テロの駆け引きの裏でウクライナ問題が焦点となる=AP


ロシアのプーチン大統領(左)とフランスのオランド大統領の首脳会談では、対テロの駆け引きの裏でウクライナ問題が焦点となる=AP


オランド大統領は今週、英米独の首脳と対テロ強化を協議したうえで訪ロに備えた。オバマ米大統領が「戦略的な転換をロシアがしなければ協力は非常に難しい」と述べるなど、オランド大統領が目指す大連合は実現への道のりが険しい。


プーチン大統領はテロ対策を迫られるフランスの取り込みに動いている。対テロの駆け引きの裏ではウクライナ問題が焦点となる。


ロシアはシリアとウクライナ問題をリンクさせている。ロシアがシリアのアサド政権への支援を強化した9月から、ウクライナ東部の親ロ派武装勢力は政府軍への攻撃を一時的に停止した。制裁と原油安の影響でロシア経済が悪化するなかで、プーチン政権の意向で攻撃が抑えられたと見られており、欧州には制裁緩和を働き掛けてきた。


シリアからの難民流入に直面する欧州の一部では、パリのテロの前から「シリア問題でロシアの協力を取り付けるため、対ロ制裁を解除すべきだ」との声が上がる。オランド大統領はウクライナの「停戦合意はほぼ順守されている」として対ロ制裁緩和の可能性に言及していた。


オバマ大統領やメルケル独首相はオランド大統領との会談で、対ロ協力に傾斜しないようくぎを刺したとみられる。欧州連合(EU)は年内にも対ロ制裁を継続するかどうかを決める予定だ。


プーチン政権に近い関係者はロシアにとって最大の外交課題は中東ではなく、ウクライナだと言明したうえで、「アサド(大統領)のクビは米欧が何を見返りに出すか次第だ」と指摘。欧米から納得できる譲歩が引き出せれば、アサド政権の存続にはこだわらないロシアの立場を示唆した。


ウクライナ政府によると、この数週間、東部の親ロ派武装勢力からの攻撃が再び目立ち、ウクライナ兵に連日死者が出ている。ウクライナ南部では送電施設が何者かに破壊され、ロシアが武力で自国に編入したクリミア半島では電力供給が停止した。テロ対応に追われる欧米の足元を見透かしロシアがウクライナでも揺さぶりを掛ける可能性がある。





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