【パリ＝古川英治】ロシアのプーチン大統領は30日、トルコが過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）から石油を調達していると改めて批判した。トルコが「ＩＳからの石油供給を維持するためにロシア軍機を撃墜した」などと指摘。「ある国がテロ組織を利用する状況では国際的な対テロ連合の形成は不可能だ」と述べた。

第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議（ＣＯＰ21）に出席するため訪問したパリで記者団に語った。トルコのエルドアン大統領は同会議に合わせて会談を要請していたが、プーチン大統領はこれを拒否した。トルコがロシア軍機を撃墜した事件を巡りロシアはトルコ側に謝罪を要求し、経済制裁を決めるなど強硬な姿勢を見せている。